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ダイヤモンドに秘められた美しい技術に価値を見出し
建設現場のこれからを守る

ダイヤモンド工具を用いてどんなものでも正確に美しく切断するプロフェッショナル集団『ダイヤテクニカ』。社会貢献を実現したいという一心で様々な業種を経験した下村社長がたどり着いた先はダイヤモンド工事業だった。その技術の素晴らしさに魅了され、一人で事業の道を切り開いた社長。近年は人材確保も兼ねてバッティングセンターを開設した。そんな挑戦心溢れる社長のもとを野村将希氏が訪問。お話を伺った。  ゲスト 野村将希

新たな世界に一人で踏み出し独学で道を切り開く

─まずは下村社長の歩みから。

幼少期からスポーツが大好きで、高校時代は野球をしていました。そのころに「将来は社会貢献を目的とした起業をしたい」と思うようになったんです。高校卒業後は、料理人や大工、建設作業員など、手に職を付けるべく模索しました。そんな中、22歳の時にダイヤモンド工事業に出会い、「これが自分のやるべき仕事だ」と悟りましたね。

─若くしてすでに高い志を持たれていたのですね。ダイヤモンド工事業といいますと、具体的にどのようなお仕事なのでしょうか。

中が空洞になっている筒状の金属チューブの先にダイヤモンドの刃をつけ、高速回転させることでコンクリートやアスファルトなどに穴をあける工事がメインの仕事です。ダイヤモンドは世界一硬い鉱物で、職人の技術とダイヤモンドがあれば切れないものはないと言われているんですよ。初めてダイヤモンド工事の存在を知った時、こんなに素晴らしい技術が世の中にあることに感動し、非常に魅力を感じましたね。

─技術に魅了されたのですね。

壊すだけで良ければ重機でも良いわけです。しかし、壊す所と残す所をしっかり分けたい時はそうはいきませんよね。そんな時にダイヤモンド工事の技術を用いれば、境界線で正確かつ綺麗に切ることができます。また、騒音や振動も一切起こらないんです。

─それは素晴らしい! お仕事はどのようにして始められたのですか。

機械と車を購入し、独学で始めました。誰かに教えてもらうより、自分でやり方を見つけて挑戦していく環境に身を置いて成長したかったんですよ。不安は全くありませんでしたね。

─すごいチャレンジ精神ですね!

仕事をするのが好きなので、働くことに喜びを感じていたんですよ。だからこそ頑張れたんだと思いますし、自分にしか出来ないことをしようという前向きな気持ちが常にあったおかげで、何にでも挑戦することが出来ました。その後は昼夜問わず毎日働きに出て経験を積みましたね。大変な時期もありましたが、徐々に規模も大きくなり、今では多くの職人が共に働いてくれていますよ。

人材育成に力を入れ建設業界の今後を支える

─お仕事の中で大切にされていることはなんでしょうか。

人材は大切にしていますね。実力に見合った対価が職人にしっかり行き渡る世界にしたいです。私は「安かろう悪かろう」という考えには大反対でして、現場の結果を評価してもらうことこそが最大の営業だと考えています。職人の技術を高く買ってもらえる会社にするのが重要ですが、この業界ではなかなか難しい。しかし会社は人材が資本ですし、職人全員なくてはならない存在です。長く働いて、確かな技術と知識を身に付けてもらうためにも、今後は私が持つノウハウすべてを若手に伝えていくつもりですよ。そして、労働環境を整えて処遇を改善していけるよう取り組みます。

─素晴らしいお考えですね。人材確保のために心掛けておられることは?

ここ10年は野球経験者を積極的に採用しています。現在総務部長として会社を支えてくれている松村も、甲子園出場経験があるんですよ。野球経験を通して礼儀正しさや体力を培った人は、現場で活躍できるポテンシャルが高いんです。当社の職人にはドラフト指名を受けたことのあるほどの実力の持ち主もおり、その忍耐力や精神力は本当に素晴らしいですね。厚生労働大臣から大臣顕彰を受賞した職人もいます。野球を通して出会った人材を日本一の職人に育てる自信がありますよ。

─実力者が集まっているのですね。

他社と比べて新しいことができるというところに魅力を感じてきてくれる人も多いんですよ。例えば、当社では野球に関連してバッティングセンターの運営もやっているんです。100坪の倉庫でゲージを作り、硬式のボールを思いっきり打てる施設にしました。遠方から足を運んでくださる方もいて、好評をいただいていますよ。また、野球経験者との縁がつながることで人材確保にも大きく役立っているんです。実際に、松村とはこの施設で出会ったんですよ。

─そうだったのですね! 最後に今後の目標を伺います。

16名いる職人を倍にしたいですね。建設現場では、人手不足が進行しており、このままでは業界自体が立ちいかなくなる可能性があります。そのため、しっかり人材育成に力を入れたいです。職人の存在は軽視されがちですが、彼らがいて初めて現場の仕事は成り立ちます。ですので、職人が正当に評価される環境づくりも目指していきたいですね。

(取材/2021年12月)

代表取締役 下村 俊夫

困難を乗り越えたその先で

未経験ながら一人でダイヤモンド工事業に足を踏み入れた下村社長。仕事のやり方を覚え、事業の形が見えてきた26 歳のころ、大きな試練に遭遇した。阪神淡路大震災が起こり仕事の需要が急増した影響で、実に半年間不眠不休で働いたのだ。社長の仕事は地下に潜っての作業だったため、その努力が目につくことは決してなかった。誰も評価をしてくれない状況に加えて、まるで戦場のような現場の雰囲気に飲まれて何度も心が折れそうになったという。それでも頑張ることが出来たのは、独立当初から持ち続けてきた、社会貢献をしたいという強い思いがあったからこそだ。復興支援という大きな意義を持った仕事に正義感を感じたことで気持ちにスイッチが入り、ついに最後までやり抜いた。社長は「終わった後の達成感は何にも変えがたいものがあった」と語る。そんな社長が次に目指すのは、人材育成と職人が正当な評価を受けられる社会づくり。大きな正義感を持ち、今日まで駆け抜けてきた社長であれば、どんな試練が待っていようとも必ず実現してくれるだろう。

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